【外国人受け入れ研修とは】内容や実施方法、流れをポイント解説

外国人従業員と日本人従業員が協働し、共に力を発揮するためには、外国人受け入れ研修の実施が効果的です。

本稿では、外国人受け入れ研修の内容や目的、実施の流れなどを解説します。

なお、2024年現在、外国人受け入れに大きく関わる技能実習制度・特定技能制度の「育成就労制度(仮)」への移行が検討されています。本制度については以下の記事で解説しています。

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外国人受け入れ研修とは

外国人受け入れ研修とは、外国人従業員が日本で就労・生活する際に、必要となる知識やスキル、マナーなどを学ぶ研修や、日本人従業員が海外の働き方や文化を理解し、外国人従業員を受け入れる心構えや、よりスムーズなコミュニケーション・マネジメントの方法を身に付ける研修を指します。

研修の内容は日本と海外の文化の違いや日本の労働関係法令、社内規則、労働条件、企業のビジョン、生活に必要な情報など公私にわたります。

外国人受け入れ研修の目的

外国人受け入れ研修の目的は、以下の2つが挙げられます。

1つ目の目的は、外国人従業員が日本で安心して働ける基盤をつくり、職務で力を発揮できるようにすることです。

日本の文化やビジネス上のマナー、生活上のルールなどを知っておくことは、日本人従業員や地域住民とのトラブルを防ぐ他、日本の暮らしになじむきっかけにもなります。

2つ目の目的は、日本人従業員に対してコンプライアンス意識や、異文化への理解を深めてもらうことです。

多様性を受け入れ伝わりやすい表現でコミュニケーションを取る方法を共有すれば、外国人従業員へのハラスメント防止につながります。

そのためにも、外国人受け入れ研修外国人従業員だけでなく、日本人従業員にも実施しましょう。

参考:弁護士法人Global HR Strategy 外国人雇用相談室

関連記事(ライトワークスブログ):
レイシャルハラスメントとは 外国人が安心して働くための事例と対策

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外国人労働者の受け入れでは関係法令に注意

外国人労働者には、入管法(出入国管理及び難民認定法)の他、労働基準法、最低賃金法、労働安全衛生法、労働者災害補償保険法など日本の労働関係法令が適用されます。

これらの法令を遵守するのが受け入れ企業の義務ですが、関係法令を把握しておらず法令違反につながるケースも少なくありません。

自社で同じ轍を踏まないためにも、外国人受け入れ研修で関係法令や最新情報などを共有し、公正かつ適正な就労環境を整えましょう。

参考:弁護士法人Global HR Strategy 外国人雇用相談室

外国人受け入れ研修の主な実施方法

外国人受け入れ研修の主な実施方法としては、下記が挙げられます。

・自社で行う
・外部講師に委託する
・eラーニングを利用する

自社で行う場合は、外国人従業員が理解しやすいよう「簡潔なテキストを使う」「職場見学や仕事体験を盛り込む」など工夫するとよいでしょう。

しかし、自社でビジネスマナーや担当業務、社内規則などに加えて、日本の法律まで研修するのは簡単ではありません。効率的に行いたい場合は、外部講師に委託するのも1つの手です。

時間や場所を選ばず自由に受講してもらいたい場合は、eラーニングがおすすめです。eラーニングはパソコン・スマホでどこでも学べる上に、学習の進捗状況を一元管理できます。

なお、LMS(学習管理システム)を活用すれば、eラーニングだけでなく、集合研修といったオフラインでの研修もまとめて管理することが可能です。

参考:弁護士法人Global HR Strategy 外国人雇用相談室

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LMS(学習管理システム)とは?専業ベンダーが基礎から選定ポイントまで徹底解説

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外国人受け入れ研修の一般的な流れ

外国人受け入れ研修を実施する際は、下記の流れで行うのが一般的です。

1. 研修の目的を明確化し、具体的なプログラムを策定
2. 外国人従業員が働きやすいよう就労環境を整備
3. 策定したプログラムに従って研修を実施
4. 評価を行い、課題を特定し改善策を検討
5. フィードバックを実施

外国人従業員によって日本語の理解度が異なるため、それぞれに合った日本語レベルで研修プログラムを策定することが重要です。

プログラム策定後は「母国語で就労規則を作成する」「公正な評価システムを作る」など、外国人従業員が働きやすい環境を整えましょう。

受け入れ後は策定したプログラムに従って研修を行い、外国人従業員の理解度に応じてプログラムを適宜調整してください。

研修後は、テストを実施して理解度を確認する他、日頃の業務への取り組み方、チームへの貢献度などを踏まえて評価しましょう。

外国人従業員の成長を促すためには、定期的なフィードバックが重要です。フィードバックの際は課題と改善策を明確に説明し、行動指針を示してください

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外国人受け入れ研修でダイバーシティ&インクルージョンを実現しよう

外国人受け入れ研修を通して、外国人従業員が就労しやすい環境を整えることは、日本人従業員にとっても前向きな変化を起こします。

一人一人の違いを尊重し歩み寄る企業文化が根付けば、職場のコミュニケーションが活性化イノベーションの創出につながります。

多様なバックグラウンドを持つ従業員が自由に発言することで、グローバルな視点でのアイデアが生まれ、組織として大きな飛躍が期待できるでしょう。

参考:弁護士法人Global HR Strategy 外国人雇用相談室

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参考)
東京外国人雇用サービスセンター
日本で働ける外国人・働けない外国人」(閲覧日:2024年1月4日)
知っておくべき日本の労働関係法令等」(閲覧日:2024年1月4日)
その他の労働者のための保険制度について」(閲覧日:2024年1月4日)

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